はじめに
さいたま市には、実は全国的にもかなり珍しい歴史スポットがあります。
それが、
見沼通船堀
名前を聞いても、
- 「何それ?」
- 「通船堀って?」
- 「運河?」
と思う人もかなり多いと思います。
ただ実はこの見沼通船堀、日本最古級の「閘門式運河(こうもんしきうんが)」として知られていて、国指定史跡にもなっています。
しかも、江戸時代に作られた土木技術としてはかなり高度で、「日本のパナマ運河」と呼ばれることもあります。
この記事では、見沼通船堀とは何なのか、なぜすごいのか、実際に行くとどんな場所なのかまで詳しくまとめます。
見沼通船堀は何のために作られた?
見沼通船堀は1731年、江戸時代に作られました。
当時、見沼周辺では新田開発が進み、大量のお米が収穫されるようになります。
しかし問題だったのが、「どうやって江戸へ運ぶか」でした。
そこで作られたのが、見沼通船堀です。
江戸時代の物流ルートだった
現在はトラック輸送が当たり前ですが、当時は船が重要でした。
見沼通船堀によって、
- 見沼の米
- 農産物
を江戸へ運び、逆に江戸からは、
- 肥料
- 日用品
- 荒物
などが運ばれていました。
つまり、江戸時代の物流インフラだったわけです。
一番すごいのは「水位差」を超える技術
見沼通船堀の最大の特徴はここです。
実は、
- 見沼代用水
- 芝川
には約3メートルもの高低差がありました。
普通なら船は通れません。
そこで使われたのが、
「閘門(こうもん)」
という仕組みです。
閘門って何?
簡単に言うと、「水位を上下させて船を移動させる装置」です。
見沼通船堀では、
- 一の関
- 二の関
という水門を使い、水位を少しずつ変えながら船を移動させていました。
現代で言うと、
- パナマ運河
- スエズ運河
などに近い考え方です。
しかも見沼通船堀は1731年完成なので、パナマ運河より180年以上前になります。
実際に見ると意外と静かな場所
現在の見沼通船堀周辺は、かなり落ち着いた雰囲気です。
特に、
見沼通船堀公園
周辺は自然が多く、
- 散歩
- ランニング
- サイクリング
する人もかなりいます。
都市部のさいたま市とは少し違い、ゆったりした空気があります。
東浦和駅から近い
アクセスも比較的良いです。
JR東浦和駅から、
- 西縁まで徒歩約5分
- 東縁まで徒歩約15分
程度です。
そのため、歴史散歩コースとして訪れる人もいます。
実際に見られる場所
見沼通船堀は、
- 東縁
- 西縁
に分かれています。
特に有名なのが、
- 史跡見沼通船堀西縁
- 史跡見沼通船堀東縁
です。
現在でも、当時の構造を感じられる場所があります。
閘門実演イベントもある
最近では、
「閘門開閉実演」
イベントも開催されています。
これは実際に水位を変えながら、船を動かす再現イベントです。
かなり珍しいイベントなので、歴史好きだけでなく子ども連れにも人気があります。
舟歌も文化財になっている
見沼通船では、船頭たちが歌を歌いながら作業していました。
その「見沼通船舟歌」は、さいたま市指定無形民俗文化財にもなっています。
単なる運河ではなく、文化そのものが残っているのも面白い部分です。
さいたま市は実は歴史が深い
今のさいたま市は、
- 大宮
- 浦和
- さいたま新都心
など都会イメージが強いですが、実はかなり歴史の深い地域です。
特に見沼周辺は、
- 縄文遺跡
- 江戸時代の農業
- 水運文化
などが色濃く残っています。
実際に感じるリアル
個人的には、
「こんな場所がさいたま市にあるんだ」
と驚く人はかなり多いと思います。
特に東浦和周辺は住宅街のイメージも強いので、江戸時代の本格運河が残っているギャップがかなり面白いです。
しかも、ただの遺跡ではなく、
- 技術
- 物流
- 生活文化
まで見えてくる場所なのが見沼通船堀のすごさだと思います。
まとめ
見沼通船堀は、1731年に完成した日本最古級の閘門式運河です。
見沼で収穫された米を江戸へ運ぶために作られ、
- 水位差を調整する閘門技術
- 江戸時代の物流
- 舟運文化
などが今でも残っています。
現在は国指定史跡となっていて、散歩スポットや歴史スポットとしても人気があります。
さいたま市の歴史を知る上では、かなり面白い場所の一つと言えそうです。



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