「障害者手帳を持っていると、さいたま市ではどんなサービスを受けられる?」
「手当はいくら?」
「電車やバス、タクシーは安くなる?」
「医療費や税金も安くなるの?」
障害者手帳を取得した後に気になるのが、実際にどんな支援を受けられるのかということです。
さいたま市では、障害者手帳を持っている方を対象として、手当や医療、交通、税金、公共施設、福祉サービスなど、さまざまな支援制度があります。
ただし、**手帳を持っていればすべてのサービスを無条件で利用できるわけではありません。**障害の種類や等級、所得、年齢などによって対象となる制度が変わります。
さいたま市は2026年度版の「さいたま市の障害者福祉ガイド」を公開していますので、最新情報を確認することも大切です。
まず障害者手帳には3種類ある
障害者手帳は大きく分けると、
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
の3種類があります。
手帳の種類や等級によって利用できる制度が異なります。
身体障害者手帳の場合、視覚、聴覚、肢体不自由、心臓、腎臓、呼吸器、肝臓などの障害が対象になります。
① 障害者手当を受けられる場合がある
さいたま市には障害のある方を対象とした手当があります。
代表的なのが心身障害者福祉手当です。
対象となる障害や等級によって、
月5,000円
または
月2,500円
が支給されます。
さらに、重度の障害があり、日常生活で常時特別な介護が必要な20歳以上の方には、条件を満たせば特別障害者手当があります。
2026年度は、
月30,450円
です。
ただし、所得制限などがあります。
以前の記事で紹介した「さいたま市の障害者手当は毎月いくら?」ともつなげられる重要な制度です。
② 医療費の助成を受けられる場合がある
障害のある方にとって医療費は大きな負担になることがあります。
さいたま市には、障害のある方を対象とした医療費助成制度があります。
ただし、対象となる障害の種類や等級、所得などに条件があります。
「障害者手帳を持っているから病院代が全部無料」
というわけではありません。
対象になるかどうかは、自分の手帳の種類・等級と所得などを確認する必要があります。
③ 電車・バスなどの交通機関で割引
障害者手帳を持っていると、公共交通機関の運賃が割引になる場合があります。
鉄道会社やバス会社によって、
- 本人のみ割引
- 本人と介護者が割引
- 第1種・第2種で条件が違う
- 距離によって割引条件が違う
など、取り扱いが異なります。
さいたま市のコミュニティバスや乗合タクシーでも障害者割引があります。制度によっては本人や介護者の運賃が半額となるケースがあります。
利用するときは、障害者手帳のほか、対応している場合にはミライロIDを利用できることもあります。
④ タクシー料金が1割引になる場合も
身体障害者手帳や療育手帳を持っている方の場合、県内のタクシー利用で1割引になる制度があります。
利用するときに手帳を提示するのが基本です。
精神障害者保健福祉手帳については、タクシー会社によって取り扱いが異なる場合があります。
さらに、条件を満たす方にはさいたま市の福祉タクシー利用券もあります。
こちらは誰でも利用できるわけではなく、所得や手帳の等級などの条件があります。
⑤ 自動車の燃料費が助成される場合がある
車を生活に欠かせない移動手段として利用している方には、自動車燃料費の助成があります。
さいたま市は、障害のある方の移動にかかる経済的負担を軽減するため、自動車燃料費の一部を助成しています。
ただし、福祉タクシー利用券との併用については制限があります。
「車を使う人」と「タクシーを使う人」で利用する制度が変わるため、自分の生活スタイルに合った制度を確認しましょう。
⑥ 高速道路・有料道路が半額になる場合がある
障害者手帳を持っている方は、一定の条件を満たすことで有料道路の通行料金が半額になる制度があります。
例えば身体障害者手帳の場合、
第1種:本人・介護者運転
第2種:本人運転
など、手帳の区分によって条件が違います。
ETCを利用する場合には、事前登録などの手続きが必要です。
車をよく利用する家庭なら、年間で考えるとかなり大きな節約になる可能性があります。
⑦ 公共施設の入場料などが無料・割引になることも
障害者手帳を提示することで、さいたま市の対象施設では使用料などが減免される場合があります。
さらに、さいたま市では対象施設で**障害者手帳アプリ「ミライロID」**を本人確認方法として利用できます。
美術館、スポーツ施設など、利用する施設によって減免内容が違うため、出かける前に確認しておくといいでしょう。
⑧ NHK受信料の減免
障害の種類や世帯状況など、一定の条件を満たす場合には、NHK受信料の免除・減額を受けられる場合があります。
これは「障害者手帳を持っている人は全員無料」という制度ではありません。
世帯の状況なども関係するため、対象になるか確認が必要です。
⑨ ホームヘルパーなどの障害福祉サービス
障害者手帳の大きなメリットの一つが、障害福祉サービスを利用できることです。
例えば、
居宅介護(ホームヘルプ)
では、自宅で、
- 入浴
- 排泄
- 食事
- 調理
- 洗濯
- 掃除
などの支援を受けられる場合があります。
また、重度の障害がある方を対象とした重度訪問介護や、視覚障害者の外出を支援する同行援護などもあります。
ただし、手帳を持っているだけで自動的に利用できるわけではありません。
本人の障害の状態などを確認したうえで、必要なサービスについて支給決定を受けることになります。
⑩ 日常生活用具の給付・貸与
障害のある方が日常生活を送るために必要な用具について、給付・貸与を受けられる制度もあります。
さいたま市では、重度障害児者の日常生活を支援するため、日常生活用具の給付・貸与を行っています。
どのような用具が対象になるかは、障害の種類や程度、用具の種類などによって異なります。
⑪ 補装具の支援
身体障害のある方の場合、
- 車いす
- 補聴器
- 義肢
- 装具
などの補装具について支援を受けられる場合があります。
障害の状態によって必要となるものが違うため、区役所の支援課などに相談するのがおすすめです。
⑫ 航空運賃も割引になる場合がある
障害者手帳を持っている方は、国内線の航空運賃についても割引を受けられる場合があります。
12歳以上の身体・知的・精神障害者について、本人と介護者1人を対象とする割引制度があります。
ただし、割引率や対象路線などは航空会社によって異なります。
飛行機を利用する予定がある場合は、航空会社に事前確認しておくと安心です。
障害者手帳を持っているだけで全部利用できるわけではない
ここが非常に重要です。
例えば、
「身体障害者手帳1級を持っている」
場合でも、
- 手当
- 医療費助成
- タクシー券
- 燃料費助成
- 税金の減免
- 交通費割引
のすべてが自動的に適用されるわけではありません。
制度ごとに条件が違います。
そのため、障害者手帳を取得したら、「手帳を持っていることで何が利用できるのか」を一度まとめて確認することをおすすめします。
どこに相談すればいい?
さいたま市の場合、基本的な相談窓口は住んでいる区の区役所支援課です。
身体障害者手帳についても各区役所支援課が申請窓口になっています。
例えば、
- 手当について知りたい
- 医療費助成を受けたい
- タクシー券について知りたい
- 自動車燃料費の助成を受けたい
- 障害福祉サービスを利用したい
- どんな制度が使えるのかわからない
という場合は、まず区役所の支援課に相談するとよいでしょう。
まとめ
さいたま市で障害者手帳を持っていると、条件に応じてさまざまな支援を受けられます。
代表的なものだけでも、
- 障害者手当
- 医療費助成
- 電車・バスの割引
- タクシー料金の割引
- 福祉タクシー利用券
- 自動車燃料費の助成
- 有料道路料金の割引
- 公共施設の利用料減免
- NHK受信料の減免
- ホームヘルプなどの障害福祉サービス
- 日常生活用具の給付・貸与
- 補装具の支援
- 航空運賃の割引
などがあります。
ただし、障害の種類・等級・年齢・所得などによって利用できる制度が変わります。
「障害者手帳を持っているけど、自分の場合は何が使えるのかわからない」という方は、さいたま市の令和8年度障害者福祉ガイドを確認するか、住んでいる区の区役所支援課へ相談するのが確実です。



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